いくつ羊を数えるよりも、あなたの言葉を確かめて
黒田家近くの階段(夜)
紡「ここ、小さい頃来たよね」
哲「前回りしたんだっけ」
紡「髪の毛ちぎれるとか言って大騒ぎしたよね」
哲「もしかして初回会議したところ?」
紡「そうそう。朝日がいた」
渡部「俺もいた。よっ」
宮本「聞いてたけど(大笑い)」
哲「大丈夫?今日2人?」
渡部「2人」
紡「じゃあ、あとは3人で」
哲「夜遅いしな、じゃあ」
紡「ばいばい」
魔界
サタン「最近みんな仕事しないな」
ゾマ=リフィ「毒が抜けてきましたね」
グザノヴァ「もしかしてその喋り方」
チュール「選ばれたのはゾマ=リフィでした」
グザノヴァ「嘘だろ、俺は」
ゾマ=リフィ「私は魔界で天国と地獄を包み込み、天気を自在に操る」
グザノヴァ「そんな人生に俺がする」
ゾマ=リフィ「神々の」
グザノヴァ「集い」
ゾマ=リフィ「もう私たちは魔界の住人」
グザノヴァ「お前はサタンだ」
ゾマ=リフィ「頑張りますホホホホ」
グザノヴァ「き」
ゾマ=リフィ「れい」
サタンだったもの「俺は開錠人になる」
ゾマ=リフィ「下働き、よろしくね」
グザノヴァ「酷い転落人生だ、魔王になろうとしたのに」
ゾマ=リフィ「サタ=リフィとかにしようかな」
グザノヴァ「そいじゃ、この辺で」
並木道(夜)
紡「一緒に夢を見よう」
哲「どんな?」
紡「世界を支配しよう」
哲「いいね(大笑い)」
紡「悪いやつ」
哲「つむぐも悪い子」
紡「下から行くのがつむぐ流」
哲「アンダーグラウンドが哲流」
紡「流派の違い?」
哲「似てる。提携しよう」
紡「来世一緒に魔界に行くのって哲でしょ?」
哲「あぁ、契約書の」
紡「これからもよろしく」
哲「よろしく。また隣で夢を見ようぜ!」
[回想]山形学園高校・3年4組教室・中
紡「最近Amazonで魔界の書買ってさ」
哲「え?どんな?」
紡「魔王を呼び出せる魔法陣の書き方とか描いてあった」
哲「買うなよ」
紡「めちゃ大きく描いた」
哲「どのくらい?」
紡「紙の端に描くって描いてあったんだけど」
哲「うん」
紡「足で地面に描いた」
哲「すごいね、魔王現れたの?」
紡「死神を紹介してもらった。あと閻魔」
哲「天国行けなくなっちゃうよ」
紡「その辺は悲しい」
哲「アンダーグラウンドが哲流だからなあ」
紡「一緒に?」
哲「行く?」
紡「じゃあ、1回忘れることにする」
哲「もうこんな時間じゃん」
紡「帰ろ~」
哲「じゃ(手を差し出す)」
並木道(夜)
哲「最近のつむぐどうなの?」
紡「ん。元気」
哲「なんで?俺見てるから?」
紡「そうだね。毎日楽しいよ」
哲「また頑張るよ、紡のために」
紡「がんばって」
哲「新しいイヤホン買わなきゃな」
紡「黒の?」
哲「黒の」
紡「最初にプレゼント交換したの懐かしいね」
哲「懐かしいなあ」
紡「ハイタッチする?」
哲「イェーイ」
紡「イェーイ」
[回想]山形学園高校・3年4組教室・中
哲、忘れ物を取りに教室に戻る。
机の上には黒いイヤホン。
哲「あったあった」
紡「ねえまだ?」
紡の声が遠くから聞こえる。
哲「今行く~」
哲の耳元で黒いイヤホンが光っている。
suddenly
to be continued.
