夢の中であなたに逢えたら
桃山家・部屋
美稀「おやすみ。夢の中でたぴに逢えるといいな」
黒沢家・部屋
多歌子「おやすみ。夢の中でみきに逢えるといいな」
近くの道
ねこがコンクリートの塀の上を通っている。
近くの道/22号車、走る車内
みき「はぁーあ、犯人捕まえたってのにただの引き渡しだよ」
たぴ「楽しかったな~カーチェイス」
みき「大破した車とにゃんにゃん号取りに行かなきゃ」
たぴ「良かったね、その辺にもう一台これあって」
みき「大体都合よく出てくるんだよね」
たぴ「これが運ってやつだね」
みき「厄落として正解~」
たぴ「せっかく内装変えたのに」
みき「じゃあ、今度は黒系にしよ」
たぴ「ぬいぐるみだけ回収しに行こうかな」
みき「もうないんじゃね?」
たぴ「せっかくゲーセンで取ったのに」
みき「今度また行けばいいじゃん」
たぴ「とりま、さっきのとこまで飛ばして」
みき「は~い」
近くの道
みき「え、待って。すれ違った車…」
たぴ「私も見た」
みき「なにあれ」
たぴ「ラーメン?」
みき「なんだありゃ」
泉交差点
みき「さっき横転した車、もうなくなってる」
たぴ「ゴロー号どこ行ったんだろう」
みき「甲田さんに連絡取ってみる?」
たぴ「風土先輩がいい、最近苦手で」
みき「なにかあったの?」
たぴ「なんか、あの人酔うと使ったつまようじ投げてくるんだよね」
みき「まさかの悪酔い」
たぴ「普段もあの性格の悪さから来る発言だと思うと」
みき「え、どんななの」
たぴ「とりま風土先輩に電話」
みき「はぁい」
警察署
甲田菜愛「お疲れ様です」
風土直輝「おつかれさまです」
金田久「よくやった」
甲田菜愛「金田部長!」
風土直輝「あいつらのおかげです」
金田久「あのJK2人な」
甲田菜愛「かわいいのにやりますよね」
風土直輝「俺らより逮捕件数多いんじゃないですか?」
金田久「負けないようにお前らも頑張れよ、じゃ」
警察署・会議室
金田久部長「みんなお疲れー」
カツカツカツカツ。
勝場シアン「金田部長お疲れ様です」
みき「けーれー!」
たぴ「けーれー!」
金田久部長「元気だなあ」
甲田菜愛「なんか買ってくる?」
風土直輝「俺アイス食べたいなー」
みき「最近べろべろばーが流行ってて」
たぴ「セブンで売ってます」
みき「緑の」
たぴ「ちょっと高い」
甲田菜愛「最近の子はそんな感じなのね」
風土直輝「なるほど、買ってくる」
みき「よろしくでぇす」
たぴ「しくよろでぇす」
みき「業界用語いいよね」
たぴ「ザギンでシースー」
みき「ギロッポンのチャンネエとでしょ?」
たぴ「笑う~~」
甲田菜愛「なにやってんの、あの子ら」
風土直輝「楽しそうだし、まいっか」
路地近くの国道
車がドリフトを決めている。
みき「なんで?」
たぴ「かっこいいね」
みき「あぶな」
たぴ「あれどうやるんだろ」
みき「うちできない」
たぴ「私も」
路地
路地へみきとたぴが歩いて行く。
みき「にゃんにゃん号見慣れないなあ」
たぴ「新しく変わったもんね」
みき「今回は黒を基調とした感じで」
たぴ「ふ~!!!」
みき「声大きいよ」
たぴ「そーりぃ」
みき、たぴ、にゃんにゃん号に乗り込む。
とある派出所、近くの道
西郷叶太「ひまですね」
車が過ぎ去る。
ネコが鳴いている。
風が吹いている。
とある派出所
西郷叶太、チロルチョコを食べている。
みき、突然現れる。
みき「いつも食べてるんですか?」
たぴ「いつも食べてるよ」
みき「ヌガーとか?」
たぴ「ヌガーは苦い」
みき「きなこもちは?」
たぴ「売ってなかった」
みき「じゃあ、ビス」
たぴ「ビスは美味しい、水色」
みき「ピンクも食べなよ、むいたら同じだけど」
たぴ「違うと思う」
西郷叶太「はい、ピンクのビス」
みき「じゃあ、たぴにあげる。これピンクの紙ね、あ~ん」
たぴ「ピンクの味する」
みき「ほんと?」
西郷叶太「もう一個あるよ」
みき「じゃあ、いただきます」
たぴ「どう?」
みき「ピンクの味する」
たぴ、みきをはたく。
みき「いった~い」
たぴ「箒ではたかないだけましだろ」
西郷叶太「何かあったの?」
路地
みき「にゃんにゃん号にネコ乗ってる」
たぴ「ほんとだ、ねこねこ号」
みき「にゃんにゃん号の屋根の上に寝っ転がって星を見るのが夢なんだ」
たぴ「今度やろ、次星見えるのいつだろう」
みき「いいね!」
たぴ「どこ行こう。関東だと戦場ヶ原とか」
みき「家の前でいい。たぴ免許あるっけ?」
たぴ「えぇーっと。私クズで」
みき「はぁ。えっと次週末!」
たぴ「ちょうど!」
みき「ちょうど!」
たぴ「じゃ、靴下用意しとく」
みき「よろしく!24㎝!」
ラーメン店・店内
みき「夜のラーメンって美味しいよね」
たぴ「え、太る~」
みき「それが良いんじゃん」
たぴ「白菜と卵ついてるじゃん」
みき「やっぱ、夜中のラーメンは1番美味しい」
たぴ「めっちゃ美味しそうに食べるよね」
みき「あご出てるよ」
たぴ「あご出るくらい美味しい」
みき「美味しいね。やっぱ夜中ラーメンと私~」
たぴ「そんな歌あったな」
みき「さっきすんごいブスな顔してたよ」
たぴ「ごちそうさま」
みき「スープまで飲んでる!!!」
たぴ「これいつも食べてるラーメンと違う」
みき「白菜と卵はいってる、あと魔法の粉」
たぴ「なにそれ。あとで見よう」
みき「えーっと特には」
たぴ「思ったんだけど、みきが星を入れた」
みき「星?」
たぴ「箸で、こうやって」
みき「もう入れない」
たぴ「十分だよ~」
路地
みき「は~美味しかった」
たぴ「紙の皿だと洗わなくていいからいいね」
みき「買ってきてくれてありがとう」
たぴ「いいけど、夜中のラーメンは紙の皿?」
みき「洗うの大変だからね」
たぴ「毎回紙がいい」
みき「だめだめ、はぁ明日も仕事だ」
たぴ「早く寝なきゃ」
聴取報告/ラーメン店・店内
甲田菜愛「店主さん。あなた何を聞いていたんですか」
店主「私はラーメンを作っていただけです」
甲田菜愛「警察を舐めて貰っちゃ困るんですよ」
みき「警察ですよね」
たぴ「ミニスカポリス」
みき「やめて」
たぴ「お引き取りいただいて」
甲田菜愛「ここであってるのよね」
風土直輝「合ってます」
甲田菜愛「お話伺ってもよろしいですか」
みき「やです」
たぴ「ちゃんと言え」
甲田菜愛「はーい、そこの女子たち黙って」
風土直輝「店主さん、そこのイスに座っていただいて」
聴取報告/路地
風土直輝「耐えらんねえ」
甲田菜愛「大丈夫?一緒に踊ろうよ」
風土直輝「いいけど、夜じゃダメ?」
甲田菜愛「今がいい」
風土直輝「いいよ、って見られてる」
甲田菜愛「ほんとだ」
みきと目が合う
甲田菜愛「なんですか?」
風土直輝「ごめんね、あとで」
みき、ニヤニヤしながら去っていく
甲田菜愛「今の何?」
風土直輝「え?」
甲田菜愛「優しくしすぎ」
風土直輝、頭をポンポンして去って行く
戻ってラーメン店・前
たぴ「私が事情聴取します」
みき「無理でしょ」
たぴ「私だってねえ」
みき「なに?」
たぴ「いえ」
店主「キミたち、いい?」
みき「だめです」
たぴ「大丈夫です」
店主「私は無実だ。たしかに事件は見たかもしれない。事故があったかもしれないし、事件かもしれない。しかし、私はやっていない。少し見た。血が出ていたかもしれない。多分」
みき「ウソくさ」
たぴ「すみません、こういうの慣れてなくて」
店主「誰かに育ててもらわないとな」
みき「あはは」
たぴ「同行お願いできますか」
近くの道
みき「やってられるか、この仕事」
たぴ「だ、大丈夫?」
みき「もう、うんざりなんだよ」
たぴ「落ち着けよ」
みき「落ち着いてられるかよ(低い声で)」
たぴ「なにかあったの?」
みき「うちは!やってられないおじさんの相手!」
たぴ「とりあえず座ろ?」
みき「と、り、ま!」
たぴ「とりま座ろ?」
立体駐車場
みき、座っている。
たぴ「何か買ってくる」
みき「はい(不機嫌そうに)」
3分後、たぴが現れる。
たぴ「はい(袋を差し出す)」
みき「なにこれ、パピコある」
たぴ「食べていいよ、ってもう食べてる!」
みき「なんか馬鹿みたい(パピコ食べながら)」
たぴ、座ってる。
みき「食べる?(パピコを持たせる)」
たぴ「(パピコを持ったまま)」
みき「うち食べていい?」
たぴ「さっき食べたよね(パピコを食べる)」
東京短期大学附属高等学校・Ⅱ年3組
美稀「はっ(目を覚ます)」
はる「すごい起き方(真似をする)」
みんな、プリントをしている。
美稀「あと何分で授業終わる?」
羊子「2時間続きの授業だから、あと45分かな」
美稀「オッケー、寝よ」
羊子「おやすみ~」
はる「また寝るの?」
美稀、机に突っ伏して寝る。
黒沢家・部屋
多歌子「おはようって、え!やっぱ変な夢」
起き上がれない多歌子。
多歌子、寝返りを打ち、布団からはみ出る。
寒くなり、布団を探す。
布団を足で直す。
多歌子「今日も変な夢」
【ノート 夢の中でまた、みきに会いたい。】
