毎度皆様こんにちは。
今回は「物語の面白さ」考察の中でよく議題になる「リアリティ」と「説得力」について考えていきたいと思います。
よく面白い作品や話題になっている作品に存在している「リアリティ」。
そして作品が酷評されるとき一様に言われる「リアリティの無さ」。
これらは一体どういうことを意味し、どこに観客が満足しまたは不満を感じたかという点で重要なポイントではないでしょうか。
同じ「唯一無二の能力を持った主人公が活躍する」というコンセプトの作品であっても
「とりあえず主人公だから無敵で最強なんだ!周りの皆も手放しで賞賛してくれるし俺しか魔王を倒せないみたいだから勇者になってやるよ」という作品と
「生まれながらにして能力を授かったゆえに周りとのすれ違いに悩んでいたが、世界の平穏を脅かす魔王を倒す力だと気づき勇者として立ち上がることにした」という作品。
だいぶ印象が違うと思います。
どちらが好きかは人によって違うでしょうが、このふたつの作品例には明らかな違いがあります。
ひとつめの作品は「筋書きだけがありキャラクターが乗っている」という形。
ふたつめの作品は「現実が設定されていてキャラクターがそれに立ち向かう」という形になっていますね。
ここで何が違うかというと「共感できるポイントが明確な事で物語の旨味を味わいやすい」点があると私は考えます。
ひとつめの作品に無く、ふたつめの作品にあるモノ。
それは「キャラクターも自分と同じように悩み、考えて判断する存在なんだ」という共感ではないでしょうか?
それにより物語の世界設定も観客の現実と地続きに感じられて没入感を促進します。
それが物語における「リアリティ」であり「説得力」と呼ばれるモノであり、面白さの要点のひとつではないでしょうか。
確かに「折角のフィクションの世界で現実なんか必要ないだろ」という意見、ごもっともです。
しかし極論ですが全知全能の創造神が気に入らないモノを排除して自分の気に入る事だけを起こしご満悦、みたいなモノだけを観察しても面白く感じないのではないでしょうか?
主人公が舞台世界の現実に立ち向かい、悩みながらも決断して実行に移し成長していくという筋書きの方がワクワクしませんか?
何故なら私たちは何事にも不自由しない創造神に共感できず、興味を持てないからです。
資産百兆円の大富豪の贅沢を見ても大半の人は面白く思えないでしょう。
何故か?
それは自分の世界に一切関係ない世界の出来事だから、に帰結するところです。
同じ剣と魔法の世界の物語でもそこには私たちと同じ日常を過ごしている人たちがいる事でしょう。
そしてその平穏が脅かされるという脅威の存在とそれに立ち向かう勇気ある者の戦い。
正にそれは自分事として没入できる娯楽ポイントとなるのです。
さああなたも自分なりの日常を夢想し、胸躍るシナリオを描いてみましょう。
それが人を楽しませる創作の楽しさの原点になると私は考えます。
そこにこそあなただけの「リアリティ」や「説得力」が宿り、オリジナリティの核となる物が生まれるのです。
是非そこからあなたの物語を始めてみて下さい。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
