こんにちは。声に恋する。です。
大型連休も明けて、またいつもの日常が戻ってきましたね。
今回の記事は、少し時季外れですが「花粉」をテーマにした小説を作成しました。
お楽しみいただければと思います。
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タイトル『春のお悩み解決の神・フラワーゴッド』
暖かい日が続くようになった今日この頃。
草木や花も咲き始め、散歩するにはもってこいの日々だ。
そんなことを感じながら、休日の買い物に出かけていた俺は…。
「…ぶぇっくしょん!!!!!!」
花粉症と、戦っていた。
「…うぅ~…毎年毎年、花粉の飛散量が増えてねぇか…?マスクしてても全然くしゃみも鼻水も止まらねぇよ…」
春花粉のアレルギーを持つ俺にとっては、この時期はいいことばかりだけではない。
春の楽しみはもちろんあるのだが…いかんせん、花粉には勝てない。
「早く家に帰って服洗ってシャワー浴びて…花粉を落とさねぇと…」
そんなことをぶつぶつ呟きながら急ぎ足で帰宅の途につこうとしていたその時だった。
謎の声『やぁ!!少年!!!君も花粉症に悩んでいるようだね!!!』
「…ん?」
どこからともなく、誰かに話しかけられたような気がした。
しかし、周囲を見ても誰もいない。
「…気のせいか」
俺はさっさと帰ろうとまた歩き出そうとした。
謎の声『待ちたまえ!!私はここだ!!!』
「…んん?」
今度こそ聞き間違えではなく、確かに俺に話しかけてきている声が聞こえた。
謎の声『今、君の前に降りよう!』
「…降りる?」
すると、目の前に上から何かが降ってきた。
土煙が舞い上がる。花粉も舞い上がる。
「ぐぇっ!!…ぶえっくしょん!!!!!…なんだぁ!?」
俺は目を凝らして目の前を見た。
そこには、何やら金色の派手な衣装を纏った男性が立っていた。
「…え、誰ですかアナタ」
神『はっはっはっ!私の名は「春のお悩み解決の神・フラワーゴッド」だ!!!』

「…えーと…通報していいですか?」
俺は目の前に突然現れた人物に色々聞きたかったが、そんなことをしたら面倒なことに巻き込まれると瞬時に考えを切り替え、不審者として通報しようとスマホを取り出した。
神『ま、待ちたまえ!!私は不審者ではない!!君を助けるため天界から降りてきただけだ!!!』
「天界…?…すみません、俺急いでるんで他当たってください」
俺は何とか目の前の派手な人物と関わらないように、今度こそ走って逃げようとした。
神『君は!今!!花粉に悩んでいるだろう!!?』
「…え?まぁ…」
派手な人物の言葉に、俺は思わず足を止めてしまった。
神『ふっふっふ…そんな君のことを助けるため、私は天界から舞い降りアドバイスを届けに来た!!!…そんなに時間をとらせないから、少しだけ私の話を聞いてくれないですかね…?』
天界から来たという派手な人物は、懇願するような顔でこちらを見ている。
「…はぁ。まぁ、少しなら…。それで?アドバイスって何ですか?」
なんとなく可哀想に思えてしまい、俺は仕方なく少しだけ話を聞くことにした。
神『よしっ!!やっと少年も乗り気になってくれたか!!それではさっそく、花粉症軽減のアドバイスを伝えよう!!…まず、花粉症に対する基本対策は知ってるかい?』
「えーと…確か『吸わない・付けない・持ち込まない』だよな」
神『素晴らしい!その通りだ!!…だがしかし、それだけではない!!日頃のバランスの良い食事が大切だ!!!特に、魚、ビタミン群、食物繊維…そして!!『お茶』だ!!」
「…お茶?」
神『そのとぉぉり!!お茶に含まれる「カテキン」には、アレルギーの抑制効果があるとされている!!!緑茶、甜茶(てんちゃ)、紅茶、ルイボスティー…などがオススメだ!!!特に、ルイボスティーはカフェインが含まれていないので夜でも飲める!!!』
「へぇ~…それは知らなかったな」
神『ふっふっふ…日本人ならばお茶は馴染みも深い…。この機会に様々なお茶を飲んでみることをオススメするぞ!!!』
神『ちなみに!!少年は一応、お酒が飲める年齢のようだが、アルコールは控えてくれたまえ!!!アルコールは血管を広げる作用があるのだが、それが炎症を悪化させてしまう!!つまり、花粉症による目の充血や鼻づまりなどが酷くなるのだ!!!』
「うぐっ…酒は好きだが…そう言われると飲むのもほどほどのほうが良さそうだな…」
いつのまにやら俺はフラワーゴッドと名乗る人物のアドバイスを真剣に聞いていた。
実際、お茶の効能やアルコールの作用については知らなかったので、かなり勉強になった。
神『おっと…そろそろ天界に帰らねば…。少年!!春は花粉症も辛いだろうが、それだけの苦しい季節ではない!!様々な生命が動き出し、花々も咲き始める芽吹きの季節だ!!どうか、花粉症に悩むだけではなく、春の陽気を楽しんで過ごしてくれ!!!それでは…さらばだ!!!!!』
そういうと、フラワーゴッドは空に向かって高く舞い上がり、辺りはまた土煙と花粉が舞った。
「ぐぇっ!!!!!…ぶえっくしょん!!!へっくしょん!!…あれ、居なくなったか…」
俺は、フラワーゴッドなる人物が急に出てきて居なくなったことに、不思議と疑問は抱かなかった。
「…まぁ、神様?らしいしな…。そんなことより…そうだ、家に帰らないと。…その前に、コンビニでルイボスティーでも買っていくかな…」
こうして俺の、不思議な神様との交流は幕を閉じたのだった。
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おまけ
神『…ぶぇっくしょん!!へっくしょん!!!わっしょい!!…ふっ、春のお悩み解決の神も…花粉症にはなるものだな…へっくしょん!!…私もお茶でも飲むか…』
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