作者プロフィール
静海
小説を書くこととゲームで遊ぶことが趣味です。ファンタジーと悲恋と、人の姿をした人ではないものが好き。 ノベルゲームやイラスト、簡単な動画作成など色々やってきました。小説やゲームについての記事を書いていこうと思います。
作品一覧
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アダムはいなかった 「覚悟」7
(兄、さん……?) 『おう、オレだ。そんでさっき、お前が空けた穴に指でも突っ込んどけ。塞がったら詰むぞ』 ...
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アダムはいなかった 「覚悟」6
今さらだった。だってもう、頭上に浮かぶジェイドには意識がない。 おそらく不死をドレインされたのだろう。頭の中...
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アダムはいなかった 「覚悟」5
けれど。 ——ドクン、と。 私たちの背後、「太陽」が脈動する気配。慌てて振り返ればやはり、もう一度ド...
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アダムはいなかった 「覚悟」4
「……それで、どうするんですかサイラス。生きるか生きないかだけはっきりしてください、そうじゃないと困ります」 ...
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アダムはいなかった 「覚悟」3
……小柄な私と成人男性が戦うにあたり、体重やリーチに関しては間違いなく負ける。いくら私が死なないとはいえ、攻撃をまと...
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アダムはいなかった 「覚悟」2
一歩、そしてまた一歩と歩みを進める。ガラス越しの足元に広がる、夜の街をただ踏みしめながら。 「銃も持たずに来た...
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アダムはいなかった 「覚悟」1
「さて……それじゃあ兄さん、多分かなり揺れると思うから抱えるね。瓶が割れないようにだけ祈っておいて」 『は……何...
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アダムはいなかった 「喘鳴」2
……時間にして、一時間ほどだろうか。指一本動かす気力がないまま、呆然と座り込んでいた私の名を。アレクがずっと呼んでい...
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アダムはいなかった 「喘鳴」1
どこまでも遠いゴールまでの道を、私はずっと走っている。 途中でひどく息が切れ、へたり込んだところを叱られた。...
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アダムはいなかった 「追憶」4
「……で、だ。僕が下級神に提示した『意地悪』ってさ。結局のところ、人間と恋に落ちてはいけない、とほぼイコールなんだよね...
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アダムはいなかった 「追憶」3
なぜだろう、言葉の意味が頭に入ってこない。当のサイラスはあくまで、苦悩も悲哀も見せず——ただ穏やかに、笑いながらそう...
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アダムはいなかった 「追憶」2
「……しかしイヴは死に、後には狂気に呑まれたジェイドと……イヴに拾われ、ジェイドの元にいた君だけが残った。そして今、僕...