作者プロフィール
静海
小説を書くこととゲームで遊ぶことが趣味です。ファンタジーと悲恋と、人の姿をした人ではないものが好き。 ノベルゲームやイラスト、簡単な動画作成など色々やってきました。小説やゲームについての記事を書いていこうと思います。
作品一覧
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アダムはいなかった 「終幕」
行ってきます、とジェイドに手を振る。何度か振り返って、完全に姿が見えなくなるまで手を振って……そしてようやく、私は前...
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アダムはいなかった 「贖罪」5
泣き疲れたのか、寝てしまった希空を抱きかかえる。また少し、軽くなってしまっただろうか。 そしてふと目をやった...
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アダムはいなかった 「贖罪」4
「すまなかった。これで許されるとは思っていないが……どうか、謝らせてほしい」 「……だってさ。どうしようね、希空...
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アダムはいなかった 「贖罪」3
見上げた先の巨大な球体には、大きな字で「親愛なる太陽へ」とだけ書かれている。その近くには小さな石碑と、供えられた花々...
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アダムはいなかった 「贖罪」2
「まあ、万事解決ってやつだろうね。もちろんもう、戻らないものもあるけどさ」 ひとつ頷く。無意識のうちに、アレク...
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アダムはいなかった 「贖罪」1
風が吹く。旅のための準備を整えた後、私とサイラスは出発前に——方舟各地を巡ることにした。 「ん? 何観てたんだ...
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アダムはいなかった 「太陽」
——青い空が、地平線の彼方まで広がっている。 距離が遠くなるにつれ、空の色と混じる山々の緑。大分かすれてはい...
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アダムはいなかった 「願い」10
晴空の下、天井だったものがはらはらと舞う。私の決定とサイラスの力、そして私の血を込めた弾丸により——方舟自体は必要と...
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アダムはいなかった 「願い」9
「ねえ、ジェイド。あなたが待っててくれるなら、わたしはまたきっと……時間がかかっても、どんな形でも。また、あなたに会い...
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アダムはいなかった 「願い」8
……イヴから自死を禁じられ、項垂れたままの俺の周りで。方舟が暗いままだと、助けを求める者を力無く振り払った。 ...
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アダムはいなかった 「願い」7
「そうだと、いいんだけどね。 ……あ、そうだ。サイラス、この弾丸ひとつじゃちょっと心配だから……ちょっと力、貸してほし...
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アダムはいなかった 「願い」6
……そんなこんなで各階層に、ワープポイントの設置を済ませ。改めて通信端末に目を通せば、あれからまた三十分ほどが経過し...