「小説」の記事一覧
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猫耳少女は夢をみない。#19
#19 「火中の栗を拾う」 前から思ってたんだけどさ、どうして自分で輝に聞きにいか...
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ノベリスト・シンドローム【完】
「おーおー、やってるやってる」 伸ばした「右手」で日差しを遮り、俺は窓から遠くを見やる。 「なんでもトロイの木馬が発...
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ノベリスト・シンドローム【13】
「またかお前は、ほんっと役立たずだな!」 がつんと景色が横に飛び、壁にぶつかりずるりと落ちる。どうやら頬を殴られたら...
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ノベリスト・シンドローム【12】
慌てたように呼び止められて、腕を掴まれるまで「それ」が自分の名前だと気付くことができなかった。 「だ、大丈夫ですかア...
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ノベリスト・シンドローム【11】
「リルア、リルアっ!」 目を開けた、というよりは視界が戻ってきた、という表現の方が正しいだろう。実際に世界を見ている...
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ノベリスト・シンドローム【10】
世界が産声を上げる瞬間ほど、ワープロソフトとして好きなときはなかった。 自分の上に世界が広がる。音のきらめきや語られ...
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ノベリスト・シンドローム【9】
「遅かったですね?」 遊び疲れて眠るリルアを背負い、家に帰ればまずそれだ。 「まだ日付変わってないだろ」 「何を言う...
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ノベリスト・シンドローム【8】
「すごいねアクトくん、屋台がいっぱいだよー!」 「まあ、そりゃあ祭りだしな」 夜の空気が喧騒をのせて、冷たくもあたた...
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ノベリスト・シンドローム【7】
「……な……」 一人案内された部屋のドアを開ければ、そこに広がっていたのは豪奢な停滞だった。 「待っていましたよアク...
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ノベリスト・シンドローム【6】
いつになく寒い夜だった。 もうすぐ春とはいうものの、やはり夜中の空は冷たい。顔をうずめるように巻いたマフラーを引き...
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猫耳少女は夢をみない。#18
#18 「過ぎたるは猶及ばざるが如し」 父さん!!兄さんは、兄さんは、ご無事ですか?? ...
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猫耳少女は夢をみない。#17
#17 「山あり谷あり」 まっったく!!あの、ろくでなし皇子ったら!!!ま、まぁ?最近、頑張...